傷病手当金はいつ入る?申請から振込までの流れと遅れる理由を整理

休職すると、お金の不安がかなり大きくなりやすいです。
その中でも特に気になりやすいのが、傷病手当金はいつ入るのかということだと思います。

申請したつもりでも、すぐに振り込まれるわけではなく、
「まだ入らない」
「これって遅いのかな」
と不安になることも少なくありません。

この記事では、傷病手当金の振込までの流れと、遅く感じやすい理由をわかりやすく整理します。
細かい制度を一気に覚えようとしなくても大丈夫です。
まずは全体の流れをつかんで、不安を少し減らすことを目的に読んでみてください。

目次

傷病手当金はいつ入るのか

傷病手当金は、申請してすぐに振り込まれるものではありません。
一般的には、必要書類をそろえて提出してから、審査を経て振り込まれます。

そのため、実際には

  • 本人が書類を準備して記入する時間
  • 医師に記入してもらう時間
  • 会社へ提出して処理してもらう時間
  • 健康保険組合や協会けんぽの審査時間

がかかります。

この流れがあるため、
「申請したのにまだ入らない」
と感じやすいのは珍しいことではありません。

まず大事なのは、自分が何を待っている状態なのかを整理することです。

たとえば、

  • まだ申請書を用意している段階なのか
  • 本人記入は終わっているのか
  • 医師の記入待ちなのか
  • 会社へ提出したあとの処理待ちなのか
  • 健保で審査中なのか

によって、今の状況はかなり違います。

傷病手当金の基本的な流れ

傷病手当金の流れは、ざっくりいうと次のようになります。

  1. 申請書を準備する
  2. 本人が記入する
  3. 会社に記入してもらう
  4. 医師に記入してもらう
  5. 健康保険へ提出する
  6. 審査後に振り込まれる

全部を一気に考えると混乱しやすいので、順番に見ていきます。

申請書を準備する

まずは、傷病手当金の申請に必要な書類を準備します。

この段階で大事なのは、
どこに提出するのか
を確認することです。

会社の加入している健康保険によって、提出先や書類の形式が少し違うことがあります。
そのため、まずは会社の人事や健康保険の案内を見て、必要な申請書を確認します。

この時点では、制度を全部理解しようとしなくて大丈夫です。
まずは、申請書を手元に用意することを目標にすると進めやすいです。

協会けんぽに加入している場合は、傷病手当金の申請書を協会けんぽの公式サイトからダウンロードできます。
加入している健保が協会けんぽかどうかを確認したうえで、必要な申請書を準備すると進めやすいです。
協会けんぽの傷病手当金申請書ダウンロードページ

本人が記入する

申請書には、本人が記入する欄があります。

ここでは、休んだ期間や振込先など、基本的な情報を書くことになります。
しんどい時期は、こうした作業だけでも負担になりやすいので、無理をしすぎなくて大丈夫です。

可能であれば、

  • 体調のよい時間帯に少しずつ書く
  • わからない欄は後回しにする
  • 家族や信頼できる人に確認を手伝ってもらう

といった形で進めると負担が減ります。

医師に記入してもらう

申請書には、医師が記入する欄もあります。

ここも、受診のタイミングや病院側の事務処理によって、すぐに終わらないことがあります。
そのため、申請書を持って行けばその場で全部終わるとは限りません。

病院によっては、

  • 記入に日数がかかる
  • 後日受け取りになる
  • 文書料が必要になる

ことがあります。

この部分で不安になりやすいですが、珍しいことではありません。
まずは、医療機関にどれくらいかかりそうか確認するだけでも十分です。

会社へ提出する

本人の記入と医師の記入が終わったら、書類を会社へ提出します。

ここで大事なのは、
会社への提出で終わりではない
ということです。

一般的には、会社で必要な確認や処理が行われたあと、会社から健康保険へ送ってもらう流れになります。
そのため、本人だけで完結する手続きではなく、会社側の対応待ちの時間が発生することがあります。

ここで確認しておくと安心なのは、たとえば次のようなことです。

  • どの担当者に提出すればいいか
  • 郵送でよいのか
  • 返却や確認にどのくらいかかりそうか
  • 不備があったときはどう連絡が来るか

休職中は会社とのやり取り自体が負担になりやすいですが、
やり取りの窓口がはっきりしているだけでもかなり気持ちは違います。

会社から健康保険へ送ってもらう

会社へ提出したあとは、会社から健康保険へ送ってもらう流れになります。

ここは自分では直接動かしにくい部分なので、
会社に提出済みでも、まだ健保に届いていないことがある
と考えておくと整理しやすいです。

つまり、

  • 本人がまだ準備中の段階
  • 医師の記入待ちの段階
  • 会社に提出した段階
  • 会社から健保へ送られている段階
  • 健保で審査中の段階

はそれぞれ別です。

この違いがわかるだけでも、今どこで止まっているのかが見えやすくなります。

審査後に振り込まれる

健康保険へ書類が届くと、内容が確認され、問題がなければ振込になります。

ここは本人側でできることが少ないため、待つしかない部分でもあります。
ただ、書類不備があると戻ってきたり、確認に時間がかかったりすることがあります。

そのため、提出したあとは

  • 会社から健保へ送られたか
  • 不備連絡が来ていないか
  • 想定より長くかかっていないか

を必要に応じて確認する形になります。

振込が遅いと感じる主な理由

傷病手当金は、体感として「遅い」と感じやすい制度です。
でも、その理由の多くは途中のどこかに時間がかかっていることです。

書類不備

まず多いのが、書類の記入漏れや不足です。

たとえば、

  • 記入欄が空いている
  • 記載内容が一致していない
  • 提出前に確認漏れがある

といったことがあると、確認や差し戻しが発生することがあります。

自分ではきちんと出したつもりでも、途中で止まることがあるので、
提出前に一度見直しておくと安心です。

医師の記入待ち

病院での書類作成は、思ったより日数がかかることがあります。

とくに、診察とは別に文書作成の流れがある場合は、そのぶん時間が必要です。

ここは「遅い」というより、
もともと即日ではないことがある
と考えておくと少し気持ちが楽です。

会社側の処理待ち

今回の流れでは、本人が記入し、医師にも記入してもらった書類を会社へ提出し、会社から健保へ送ってもらうことになります。
そのため、会社側の確認や送付に時間がかかることがあります。

特に休職中は、会社との連絡そのものが負担になりやすいので、
気づかないうちに手続きが止まっているように感じることもあります。

不安なときは、催促というより
進み具合の確認
くらいの形で聞いてみるとよいと思います。

健保の審査時間

会社から健康保険へ送られたあとも、すぐに振り込まれるわけではありません。
健康保険側での確認や審査に時間がかかることがあります。

ここは本人側では動かしにくい部分なので、
書類がきちんと会社へ提出できていて、健保にも回っているなら、あとは待つ時間だと切り分けて考えたほうが楽です。

生活費が不安なときに考えたいこと

傷病手当金が入るまでの間、生活費がかなり不安になることもあると思います。

そのときは、制度の細かい勉強をするより先に、

  • 今月の支払いで大きいものは何か
  • いつ引き落としがあるか
  • 先に把握しておいたほうがいい負担は何か

をざっくり整理するほうが現実的です。

不安が強いと、頭の中で「お金が足りないかもしれない」という感覚だけが大きくなりやすいです。
でも、支払い時期や金額を見える形にするだけでも、気持ちが少し落ち着くことがあります。

今は完璧な家計管理を目指さなくても大丈夫です。
まずは、傷病手当金が入るまでをどう乗り切るかに絞って考えるだけでも十分です。

傷病手当金を待つ間にやっておきたいこと

振込を待つ間は、どうしても不安になりやすいです。
でも、今できることはゼロではありません。

たとえば、

  • 書類が今どの段階にあるか確認する
  • 会社とのやり取り方法を整理する
  • 保険や税金など他の手続きも少しずつ確認する
  • 生活費の流れをざっくり把握する

といったことです。

ただし、無理をして全部やる必要はありません。
一番大事なのは、お金の不安に飲まれすぎないことです。

休職中は、考えることそのものが負担になります。
だからこそ、今やることを1つか2つに絞って進めるほうが現実的です。

まだ休職したばかりで、まず何から確認すればいいか整理したい方は、「うつや適応障害で休職したら最初にやること|まず確認したいことを順番に整理」もあわせて読んでみてください。

退職も視野に入っていて、手続き全体を先に把握しておきたい方は、「退職したら最初にやる手続き一覧|健康保険・年金・税金・失業保険を整理」も参考になります。

次に読むべき記事

傷病手当金が気になるときは、お金のことだけでなく、休職中の全体像も整理しておくと少し安心しやすいです。

次に読むなら、こんな順番がおすすめです。

  1. 休職したら最初にやること
    休職直後に確認したいこと全体を整理できます。
  2. 退職したら最初にやる手続き一覧
    退職後の手続きも関わる場合に役立ちます。
  3. 休職から復職するか退職するか迷ったときの考え方
    少し落ち着いてきて、今後の方向を考え始めたとき向けです。

まとめ

傷病手当金は、申請してすぐに入るものではありません。
一般的には、

  • 申請書を準備する
  • 本人が記入する
  • 医師に記入してもらう
  • 会社へ提出する
  • 会社から健康保険へ送ってもらう
  • 審査後に振り込まれる

という流れをたどります。

遅く感じる理由としては、

  • 書類不備
  • 医師の記入待ち
  • 会社側の処理待ち
  • 健保の審査時間

などがあります。

大事なのは、
自分が今どの段階にいるのかを整理することです。

まだ書類準備中なのか、医師の記入待ちなのか、会社へ提出済みなのか、健保で審査中なのかがわかるだけでも、不安は少し減ります。
今は全部を完璧に理解しようとしなくても大丈夫です。
まずは流れをつかみ、生活費や他の手続きも少しずつ整理していきましょう。

次に読みたい記事

傷病手当金の流れがわかると、次に気になりやすいのは「このまま休むべきか、転職も考えていいのか」ということです。 次は、「休職中に転職活動をしてもいい?動く前に知っておきたい注意点を整理」を読んで、今の自分に合った動き方を整理してみてください。

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この記事を書いた人

はじめまして、りなです。

このブログ「ここから働きなおす」では、休職や退職のあとに「これからどうしよう」と不安を感じている方に向けて、手続き、お金、転職準備、転職エージェントのことなどを、できるだけわかりやすくまとめています。

私は以前、過度な残業や業務のプレッシャーが続いたことで、メンタルの不調から休職した経験があります。
その後、元の職場に戻るよりも環境を変えたほうがいいと考え、休職からそのまま退職しました。

退職後は、手続きやお金のことを調べながら少しずつ転職活動を進めて、今は以前よりも落ち着いて働ける会社で勤務しています。

このブログでは、できるだけ煽らず、しんどい時期でもひとつずつ整理できる形で情報をまとめることを大切にしています。
少しでも「自分だけじゃない」と思えたり、次にやることが見えたりするきっかけになればうれしいです。

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