「もう働けないかもしれない」そう思ったあの日
退職届を出した日のこと、今でも覚えています。
私が休職したのは32歳のとき。毎朝起き上がれなくなって、気づいたら会社に行けなくなっていました。休職を経て、結局そのまま退職。「やっと楽になれた」という気持ちと、「これからどうしよう」という恐怖が、ぐちゃぐちゃに混ざっていたのを覚えています。
もしあなたも今、同じような場所に立っているなら、まずこれだけ伝えさせてください。
焦らなくて、いいんです。
キャリアの立て直しは、元気になってからでも、全然遅くありません。
まず「回復」を最優先にする時期があっていい
退職したばかりのころ、周りの友人がキャリアアップしていくのを見て、焦りばかりが募っていました。「私だけ取り残されている」「早く次の仕事を見つけなきゃ」って。
でも、今振り返ると、あの時期に無理やり転職活動をしなくてよかったと思っています。心が疲れ切った状態で選んだ仕事は、また同じことを繰り返す可能性が高いから。
まずは、自分の体と心を回復させることが、実は一番の「キャリア戦略」だと今は思っています。
回復期にやっておくといいこと
- 毎日同じ時間に起きる(生活リズムを整えるだけでいい)
- 好きだったことを少しずつ再開してみる
- 「何もしない日」を責めない
- 主治医やカウンセラーと定期的に話す
転職の準備は、このあとで十分です。焦って動く必要は、まったくありません。
「空白期間」は恥じゃない、むしろ自分を知る時間だった
私が一番怖かったのは、履歴書の空白期間のことでした。「面接で何て言えばいいんだろう」「絶対に不利になる」って、ずっとビクビクしていました。
でも実際に転職活動をしてみると、空白期間をネガティブにとらえていたのは自分だけで、ちゃんと正直に話せば理解してくれる会社は思った以上にありました。
それよりも大切だったのは、その空白期間に「自分はどんな環境だと消耗するのか」「何をしているときに少し元気になれるのか」を静かに考えられたこと。
これは、次の職場選びに本当に役立ちました。
空白期間に考えてみてほしいこと
- 前の職場で、何が一番しんどかった?(人間関係・業務量・仕事内容…)
- 逆に、どんな瞬間が少し楽しかった?
- 「こんな職場ならまた働けそう」と思えるのはどんな環境?
答えはすぐ出なくていいです。ぼんやりと考えるだけで、少しずつ輪郭が見えてきます。
キャリアの立て直しは「元に戻る」ことじゃない
ここが、私が一番伝えたいことです。
メンタル不調で退職したあと、「早く元のように働かなきゃ」と思いがちです。でも、「元に戻ること」がゴールじゃなくていい。
私自身、転職後は以前より給与が下がりました。肩書きも変わりました。でも、朝ちゃんと起きられて、ご飯をおいしく食べられて、夜眠れる。それだけで、あのころより何倍も豊かに感じています。
キャリアの立て直しとは、「前の自分に追いつくこと」ではなく、「今の自分が無理なく続けられる働き方を見つけること」だと思っています。
転職活動を始めるときのポイント
- 条件の優先順位をつける:給与・勤務時間・リモート可否・職場の雰囲気など、自分にとって「これだけは外せない」を決めておく
- 一人で抱え込まない:転職エージェントやハローワーク、支援機関をうまく使う
- 体調を見ながらペースを決める:週に何社応募するかを決め込まず、しんどい日は休む
あなたのペースで、ゆっくり歩いていい
退職してから転職するまで、私は約1年かかりました。長い道のりだったけれど、その時間があったから今の自分がいると思っています。
もしあなたが今、「どこから手をつければいいかわからない」と感じているなら、まず一つだけ。
今日の自分の気持ちを、ノートに書き出してみてください。転職のことじゃなくていい。「しんどい」でも「眠れない」でも「なんとかなるかな」でも。
キャリアを立て直す旅は、そんな小さなところから始まります。あなたは一人じゃないし、焦らなくていい。このブログがその伴走者になれたら、うれしいです。