「もう働けないかも」と思っていたあの頃
退職届を出したとき、正直ほっとした気持ちと、深い絶望が同時にありました。
私が休職したとき、最初は「少し休めば戻れる」と思っていたんです。でも体は正直で、会社のことを考えるだけで動悸がして、朝起きあがれない日が続いて。結局、そのまま退職という選択をしました。
もしあなたも今、似たような状況にいるなら、まず伝えたいことがあります。
「辞めた」ことは、逃げじゃない。自分を守る、大事な決断だったんです。
でもその後——「さあ、どうしよう」ってなりますよね。キャリアのことを考えようとすると不安が押し寄せてきて、でも何もしないと焦りがつのって。そんな板挟みの気持ち、すごくわかります。
今回は、私が実際に経験した「退職後のキャリアの立て直し方」を、3つのステップに分けてお話しします。完璧じゃなくていい。少しずつで大丈夫、という気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
ステップ1:まず「回復」を最優先にする時期をつくる
退職直後はとにかく、キャリアのことを考えなくていい期間をつくることが大切です。
私は退職してすぐ、「次の仕事どうしよう」「ブランクが長くなったらどうしよう」と焦って転職サイトを開いていました。でも画面を見ているうちに気持ち悪くなって、スマホを投げ出して泣いた日もあって。
そのとき通っていたクリニックの先生に言われたんです。「今は充電がゼロの状態。ゼロのままで動こうとしても、どこにも行けないよ」って。
本当にその通りだったと思います。
回復期にやっておきたいこと
- 睡眠・食事・日光など、基本的な生活リズムをととのえる
- 主治医やカウンセラーとの相談を続ける
- 「何もしない時間」に罪悪感を持たない練習をする
- 傷病手当金や失業給付など、使える制度を調べておく
最後の「制度を調べる」は、気力があるときに少しずつでOK。お金の不安は回復の大きな妨げになるので、早めに知っておくと少し心が楽になります。
ステップ2:「自分を知り直す」ための静かな時間をもつ
体と心が少し落ち着いてきたら、次は「自分ってどんな人間だったっけ」と向き合う時期が来ます。
私はこの時期、ノートに毎日少しずつ書くようにしていました。「今日、何をしていたら楽しかったか」「逆に、何が嫌だったか」。キャリアの話じゃなくていい。日常のことでいいんです。
それを続けていくうちに、自分のパターンが見えてきました。「人に指示されるより、自分でペースを決めて動くほうが合ってる」とか、「人と話すのは好きだけど、大人数だと消耗する」とか。
メンタル不調で仕事を辞めた経験って、つらいものだったけれど、「自分に合わない環境」を教えてくれたサインでもあったんだと思います。
「自分を知り直す」ためのヒント
- 過去の仕事で「楽しかった瞬間」「つらかった瞬間」を書き出す
- 得意なことと、苦手なことを分けて考える
- 「どんな環境だと、自分は力を発揮できるか」を想像する
転職サービスの自己分析ツールを使うのもありですが、まずは紙とペンで気軽にやってみるのが一番おすすめです。
ステップ3:「小さく動く」ことからキャリアを再スタートする
ここまで来たら、ようやく「次の働き方」を考えていく段階です。でも、いきなりフルタイムの正社員を目指さなくていいんです。
私は最初、週3日のパートから始めました。最初は「これで生活できるのかな」って不安だったけれど、働くことへの恐怖感を少しずつ溶かしていくには、この「小さく動く」ことがとても重要でした。
キャリア再スタートの選択肢いろいろ
- パート・アルバイト:まず「働く感覚」を取り戻すのに向いている
- 派遣社員:期間を決めて働けるので、負担を調節しやすい
- 在宅・フリーランス:通勤が負担な人に。まずは副業レベルから試すのもあり
- 職業訓練・スクール:新しいスキルを身につけながら、社会とのつながりを取り戻せる
「ブランクがあったら採用されないんじゃ」って思うかもしれません。でも正直、ブランクよりも「なぜ退職して、今どういう状態か」を自分の言葉で話せるかどうかの方が大事だと、私は転職活動を通じて感じました。
あなたのペースで、ゆっくり立て直していけばいい
キャリアの立て直しに、正しい速さなんてありません。
私は退職から再就職まで、約1年かかりました。焦った時期もあったけれど、今振り返ると「あの時間があったから、自分に合った働き方を見つけられた」と思っています。
もしあなたが今、退職後の不安の中にいるなら、まずは深呼吸してください。あなたはもう十分、がんばってきた人です。
「次のキャリア」は、逃げながら見つけなくていい。立ち止まって、自分を取り戻しながら、少しずつ前を向いていけばいいんです。
このブログが、その小さな一歩のそばにいられたら嬉しいです。