メンタル不調で退職すると、少しほっとする気持ちがある一方で、
「このあと何から始めればいいんだろう」
という不安が強くなることがあります。
在職中は仕事そのものがつらく、辞めることを目標にしていたのに、いざ退職すると今度は
- 手続きは何をすればいいのか
- お金は大丈夫なのか
- いつから動けばいいのか
- 次の仕事を考えたほうがいいのか
と、別の不安が一気に出てきやすいです。
この記事では、メンタル不調で退職したあとに、最初の1か月で何を意識するとよいかを整理します。
今すぐ全部を決める必要はありません。
まずは、生活を少し落ち着かせるところから考えていきましょう。
退職した直後は「次の仕事」より先に整えたいことがある
退職すると、周囲からも自分の中でも
「次はどうするの?」
という空気が強くなりがちです。
でも、メンタル不調で退職した直後は、すぐに次の仕事を探すことより、先に整えたいことがあります。
たとえば、
- 生活リズム
- お金の見通し
- 手続き
- 気持ちの負担
- 今の自分の回復具合
こうした土台が不安定なままだと、情報収集や転職活動を始めても消耗しやすくなります。
特に、退職した直後は「辞めたのだから動かなきゃ」と焦りやすい時期です。
でも実際には、退職しただけで心身がすぐ回復するとは限りません。
まずは、
次の仕事を決めることより、今の生活を立て直すこと
を優先して大丈夫です。
退職後に最初の1か月でやりたいこと
最初の1か月で意識したいのは、全部を完璧に進めることではなく、優先順位をつけることです。
手続きを終える
退職後は、健康保険、年金、会社からの書類など、確認したいことがいくつかあります。
この時期は気持ちもしんどくなりやすいので、手続きを放置すると不安が大きくなりやすいです。
一方で、全部を1日で終わらせようとするとかなり疲れます。
そのため、
- 今日は保険だけ確認する
- 明日は書類を整理する
- 次にお金の流れを確認する
というように分けて進めると負担が減ります。
退職直後は、まず
生活に直結する手続きを先に整理する
だけでもかなり安心しやすくなります。
生活リズムを整える
退職後は、仕事の時間に縛られなくなるぶん、生活リズムが崩れやすくなることがあります。
特に、心身ともにかなり疲れていた場合は、
- 昼夜逆転する
- 食事が不規則になる
- ずっと横になってしまう
- 外に出る機会が減る
といったことも起こりやすいです。
もちろん、休むこと自体は大事です。
ただ、何日も何週間も生活リズムが乱れ続けると、気持ちまで沈みやすくなることがあります。
最初の1か月で意識したいのは、完璧な生活ではなく、
朝に少しだけ起きる時間を意識する
1日1回は食事を整える
少しだけ外気に触れる
受診の予定を守る
といった、最低限の土台を作ることです。
お金の見通しをつける
退職後の不安でかなり大きいのがお金です。
- 今月の支払いはどうなるのか
- 傷病手当金や失業保険はどう考えればいいのか
- 保険料や住民税はどうなるのか
- 次の収入がいつ入るのか
こうしたことが曖昧なままだと、不安だけが大きくなりやすいです。
最初の1か月で大事なのは、細かい家計簿をつけることより、
- 今月の大きな支払いは何か
- いつまでに必要な手続きがあるか
- どの制度を確認すればいいか
をざっくり把握することです。
お金の不安はゼロにならなくても、
見える形にするだけでかなり気持ちが違います。
失業保険でもらえる金額の目安を知っておきたい方は、「失業保険はいくらもらえる?計算の考え方と目安を整理」もあわせて読んでみてください。
受給までの流れや、いつからもらえるかを先に知っておきたい方は、「失業保険はいつからもらえる?受給までの流れと待機期間を整理」も参考になります。
人と比べすぎない
退職したあと、思った以上に苦しくなりやすいのが「人と比べること」です。
- 同世代は普通に働いている
- 退職してすぐ転職している人もいる
- SNSでは前向きな話ばかり見える
こうしたものを見ると、自分だけ止まってしまったように感じることがあります。
でも、メンタル不調で退職した直後は、他人のペースを基準にするとかなり苦しくなりやすいです。
この時期は、
比べないようにする というより、
比べて苦しくなるものを減らす
くらいで十分です。
見る情報を少し減らしたり、焦るきっかけを遠ざけたりするだけでも、かなり楽になることがあります。
次の仕事を考え始める目安
退職後、次の仕事をいつ考え始めればいいのかは、多くの人が迷うところだと思います。
ただ、ここに明確な正解があるわけではありません。
大切なのは、今の自分が
情報収集ならできそうか
求人を見るだけなら負担が少ないか
人とやり取りするとかなり消耗するか
生活リズムが少し戻ってきたか
を見ながら判断することです。
最初から応募まで進まなくても大丈夫です。
まずは、
働き方の条件を整理する
在宅勤務や残業の少なさなどを考える
どんな仕事が自分に合いそうか見る
このくらいから始めても十分です。
退職直後は、
転職活動を始めるかどうかより、考え始められる状態かどうか
を見たほうが進めやすいです。
復帰を急がないほうがいいケース
人によっては、まだ少し休んだほうがよい時期もあります。
たとえば、
- 生活リズムがかなり崩れている
- 人と話すだけで強く消耗する
- 文章を読むのもつらい
- 次のことを考えると苦しくなりすぎる
- 焦りだけで動こうとしている
という状態なら、今は情報収集すら重く感じることがあります。
こういう時期に無理に復帰や転職を急ぐと、さらに疲れてしまうことがあります。
「まだ動けない」というより、
今は休むことが必要な段階
と考えたほうがいいこともあります。
少し動けるようになったら何をするか
少し落ち着いてきたら、次は「何を避けたいか」「何なら続けやすそうか」を整理していくと進めやすいです。
たとえば、
- 通勤が負担になりすぎないか
- 残業が多すぎないか
- 人間関係の濃さがつらくないか
- 在宅勤務が合いそうか
- 働く時間や責任の重さをどうしたいか
こうしたことをメモするだけでも、次の働き方を考える土台になります。
この段階で初めて、転職サイトを見たり、転職エージェントに相談したりする選択肢が現実的になってきます。
今すぐ応募しなくても、
条件を整理するだけで前に進んでいます。
まとめ
メンタル不調で退職したあと、最初の1か月で大事なのは次のようなことです。
- 手続きを順番に終える
- 生活リズムを少し整える
- お金の見通しをざっくりつける
- 人と比べすぎない
- 次の仕事は急いで決めなくていい
退職した直後は、次の仕事を探すことより、
今の生活を少し落ち着かせること
のほうが大事なことがあります。
不安が強いと、全部を一気に片づけたくなるかもしれません。
でも、今は1つずつで大丈夫です。
まずは、生活を立て直すこと。
そのあとで、これからの働き方を考えていけば十分です。
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