休職が決まった日、私はただ眠り続けた
「しばらく休んでください」と言われた日のこと、今でも覚えています。
安心したような、情けないような、でも何よりものすごく疲れていた。家に帰ってすぐベッドに倒れ込んで、次の日も、その次の日も、ほとんど起き上がれませんでした。
あのとき誰かに教えてほしかった。「最初はそれでいい」って。「休むことが仕事だよ」って。
この記事では、私の経験をもとに、休職中にやってよかったこと・やってしまって後悔したことを、正直にお伝えします。同じように悩んでいるあなたに、少しでも役立てたら嬉しいです。
休職中に「やってはいけないこと」
まずこっちから話しますね。回復を遠ざけてしまう行動って、意外と「まじめな人がやりがちなこと」だったりするんです。
① 罪悪感から仕事の連絡をチェックする
「迷惑かけてるかな」「進捗どうなってるかな」と気になって、つい会社のメールやSlackを開いてしまう。私もやっていました。でもこれ、本当によくないんです。
画面を見るたびに、休む前の緊張感がよみがえってくる。せっかく少し落ち着いてきた心が、またざわざわしてしまう。
休職中は、仕事の情報をシャットアウトすることが回復への近道です。通知はオフにして、アプリも一時的に削除してしまうくらいがちょうどいいと思います。
② 「早く治さなきゃ」と焦る
「いつまでも休んでいられない」「みんなに追いつかなきゃ」という気持ち、すごくわかります。でもその焦りが、回復をどんどん遅らせてしまうんです。
心や体は、焦れば焦るほど頑なに動かなくなります。まるで、急かされると余計に固まってしまうみたいに。
回復に「正しいペース」なんてありません。他の人と比べなくていいんです。
③ 休んでいる自分を責める
「こんな自分はダメだ」「もっと強ければよかった」——そういう言葉、自分に向けていませんか?
休職は、弱さじゃありません。限界まで頑張った証です。自分を責める時間は、できるだけ手放してほしいと思います。難しいのはわかっているけど、それでも伝えたくて。
休職中に「やってよかったこと」
次は、私が実際にやって「これはよかった」と思えることをご紹介します。大きなことじゃなくていい。小さなことが、じわじわ効いてきます。
① とにかく、よく寝る・よく食べる
シンプルすぎる?でも本当にこれが基本でした。
休職初期は「何かしなきゃ」という焦りと、「何もできない」という無力感がぐるぐるしていたのですが、まず睡眠と食事を整えることだけを目標にしました。毎日決まった時間に起きて、温かいものを食べる。それだけで、少しずつ体の土台ができていく感じがしました。
② 日光を浴びながら、短い散歩をする
最初は玄関を出るだけで精一杯でした。それでもいい。外の空気を吸うこと、空を見上げること、それだけで気分が少し変わります。
私は近所のコンビニまで歩くことから始めて、少しずつ距離を伸ばしていきました。「今日も歩けた」という小さな達成感が、自信の芽になっていきました。
③ 主治医・カウンセラーに「本音」を話す
「先生に心配かけたくない」「うまく話せるか不安」と思って、診察で本音を隠してしまっていた時期がありました。でも、それだと治療がうまくいかないんですよね。
泣いてもいい。うまく言葉にできなくてもいい。感じていることをそのまま伝えることが、いちばんの近道です。
④ 「好きだったこと」を少しずつ取り戻す
元気になってきたころ、ずっと放置していた好きなドラマを観たり、好きな音楽をかけながら料理をしてみたりしました。「あ、これ楽しいかも」と感じた瞬間、なんだか泣けてきて。
楽しいと感じる力が戻ってきたことに、気づいた瞬間でした。
最後に——休んでいるあなたへ
休職中って、社会から取り残されているような、時間だけが過ぎていくような、なんとも言えない焦りと孤独がありますよね。
でも、休んでいる時間は「無駄」じゃない。自分を立て直すための、大切な時間です。
焦らなくていい。完璧に休まなくていい。今日一日、自分をいたわることだけ考えてみてください。
あなたが少しずつ元気になっていくことを、同じ道を歩いた一人として、心から願っています。