「仕事を辞めたあと、お金のことが不安で動けない」そんな気持ち、わかります
退職を決めたとき、正直いちばん怖かったのは「お金」のことでした。
私が休職を経て退職を決意したのは32歳のとき。貯金はそこそこあったけれど、「いつまで持つんだろう」「転職活動が長引いたら…」と、毎晩不安で眠れない夜もありました。
そんなとき、ちゃんと調べてみてわかったのが失業保険(正式には「雇用保険の基本手当」)の存在です。条件を満たせば、転職活動中にお金をもらいながら就職先を探すことができます。
「なんか難しそう…」「手続きがめんどくさそう…」と思っているあなたに、私の体験をもとにできるだけわかりやすくお伝えしますね。
失業保険って、そもそも何?
失業保険とは、会社を辞めたあとに「次の仕事を探している間」にもらえる給付金のことです。
会社員として働いていたとき、給与から「雇用保険料」が毎月引かれていたはずです。あれはいわば”もしものときの積み立て”。失業保険は、その保険を使う制度なんです。
ポイントは、「失業中であること」と「就職しようとする意思があること」の両方が必要という点。ただ休んでいるだけではもらえないので、ハローワークで求職活動をすることが前提になります。
もらえる条件を確認しよう
① 雇用保険に加入していたこと
会社員として働いていた方は、ほとんどの場合、自動的に加入しています。給与明細に「雇用保険料」の記載があればOKです。
② 一定期間以上、働いていたこと
退職前の2年間に、雇用保険の加入期間が通算12ヶ月以上あることが基本的な条件です。ただし、会社都合(リストラなど)の場合は6ヶ月以上に短縮されます。
③ 積極的に就職活動をしていること
ハローワークへの来所や、求人への応募など、定められた「求職活動」を行っていることが必要です。これを報告する「認定日」が4週間ごとにあります。
手続きの流れ、ざっくり教えます
私が実際にやってみて「こういう順番でやればよかった!」と思った流れをご紹介します。
STEP1:退職後、すぐに「離職票」を受け取る
会社を辞めると、会社から「離職票」という書類が郵送されてきます。これがないと手続きが始められないので、届くまで少し待ちましょう(1〜2週間かかることが多いです)。
STEP2:ハローワークに行って求職申込みをする
離職票が届いたら、お住まいのエリアのハローワークへ。「求職申込書」を記入して、求職者として登録します。このとき、失業保険の申請も同時に行います。
私が行ったとき、窓口の方がとても丁寧に教えてくれて、思っていたよりずっとスムーズでした。「何もわからないまま来てしまって…」と正直に話したら、順を追って説明してくれましたよ。
STEP3:「待期期間」の7日間を過ごす
申請後、7日間は給付が始まらない「待期期間」があります。この間は特に何かをする必要はありません。ゆっくり体を休めるのにちょうどいい時間だと私は思っていました。
STEP4:自己都合の場合は「給付制限期間」に注意
自分の意思で退職した場合(自己都合退職)は、待期期間のあとにさらに2ヶ月間の給付制限期間があります(※2023年以降の法改正により条件によっては短縮される場合あり)。この期間はお金が出ないので、少し余裕を持った計画が必要です。
STEP5:4週間ごとの「認定日」に報告する
給付が始まると、4週間ごとにハローワークへ行き、その間の求職活動を報告する「失業認定」があります。求人に応募した記録や、ハローワークのセミナー参加などが活動実績としてカウントされます。
もらえる金額の目安は?
給付額は「離職前の給与の約50〜80%」が目安です。給与が低いほど給付率が高くなる仕組みになっています。
また、もらえる期間(所定給付日数)は、年齢・雇用保険の加入期間・退職理由によって異なります。一般的な自己都合退職の場合、加入期間が10年未満だと90日分、10年以上20年未満だと120日分というのが目安です。
転職活動中に知っておきたいこと
給付を受けながら転職活動をするとき、一点だけ注意しておいてほしいことがあります。それは「就職が決まったら、すぐにハローワークに報告する」ということ。
内定をもらっても黙ったまま受給を続けるのは不正受給になります。早めに就職が決まった場合は「再就職手当」という一時金がもらえることもあるので、正直に報告するほうが結果的にお得です。
まず一歩、ハローワークに行ってみて
「制度が難しそう…」「自分がもらえるかわからない…」と感じているなら、まずハローワークに行ってみることをおすすめします。窓口で「退職したばかりで、何をすればいいか教えてほしい」と伝えるだけで、丁寧に案内してもらえます。
私も最初は「こんなこと聞いていいのかな」って遠慮していたけれど、思い切って聞いてみたら全部教えてもらえました。あなたが使える制度は、ちゃんと使っていい。それは権利です。
焦らなくていいです。一歩ずつ、一緒に前に進んでいきましょう。